初めての鍵交換でも大丈夫!
「鍵を交換したいけど費用はなるべく抑えたい、でも何から始めたらいいのか分からない。」
そんな鍵交換初心者の方に向けて、この記事では自分で鍵を交換する方法はもちろん、鍵の種類や選び方までご紹介します!
目次
鍵交換に関する用語
初めに鍵に関する言葉について少し解説します。「鍵」と一口に言っても私たちは文脈に応じて、その意味のとらえ方が変化します。
しかし、鍵屋ではそれぞれに対応する言葉を使っているため、サイトを見たときに混乱することがあるかもしれません。
鍵交換においてこれさえ知っておけば大丈夫、というワードをピックアップしたので、気になった用語をご確認ください。
・シリンダー
鍵穴部分、または鍵穴がある部分全体のことを指す。
・タンブラー
シリンダーは外筒と内筒に分かれており、内筒の回転を妨げるパーツをタンブラーという。これが回ると解錠となる。
・子鍵
鍵穴に差し込み、施解錠に使うものを指す。いわゆる普段持ち運ぶ鍵のこと。
・錠前
シリンダーを除いた鍵部分のこと。ドアの内側にある錠ケースやデッドボルトといった鍵を構成するパーツ全体を指す。
・サムターン
内側から施錠するときに使う「つまみ」のこと。
・ラッチボルト
先端が三角形。仮締と呼ばれ風などであおられるのを防ぐ。ノブを回すと操作できる。
・デッドボルト
先端が四角形。本締と呼ばれ施錠の役割を担う。子鍵、サムターンで操作できる。
・フロントプレート
ドア側面から見える金属プレート。鍵のメーカー名と型番が刻印されている。
鍵の交換を検討すべき4つのパターン
鍵交換を行うとしても、すぐに実施すべき人とそうでない人がいます。
以下に示したパターンに当てはまる場合は、なるべく早く交換することをオススメします。
鍵の故障や破損
「差し込んだ鍵が抜けなくなった、鍵が回らない、回るだけで解錠されない。」
こうした状態のときは、鍵が故障、または破損している可能性が高いです。
そのままの状態で放置してしまうと防犯性の著しい低下につながります。
自身や家族の安全を確保するためにも、気づいたらすぐに鍵の交換を行いましょう。
鍵の紛失
鍵を紛失してしまったときも鍵の交換は早めに行うのがよいです。
鍵そのものから住所が特定されることはほぼありませんが、自宅付近での紛失や盗難などの場合は悪用される可能性があります。
万が一、鍵が手元に戻ってきても合鍵を作られてないとは限りません。
不安を少しでも感じるようでしたら、すぐに鍵を交換しましょう。
鍵自体の防犯性が低い
ピッキングやバンピングといった、不正開錠の被害に遭う可能性は誰にでもあります。
鍵の構造が複雑になっていることで被害件数は減少していますが、
古い型の鍵では不正開錠に対応していないものもあるため、被害に遭うリスクは高くなります。
まだ使える鍵だとしても、防犯対策の一環として鍵の交換をご一考ください。
使用している鍵の防犯性を知りたいときは、メーカー名・型番などを基に調べることができます。
自分で調べるのが大変だと感じる方は、ぜひ私たちにお問い合わせください。
鍵の経年劣化
日々使用する鍵は、摩耗や変形による経年劣化を避けることはできません。
日本ロック工業会は鍵の耐用年数を10年と定めていますが、環境や使用頻度によって大きく差があります。
ある日突然使えなくなる可能性もあるため、使用年数やどの程度摩耗しているかなど、鍵の状態を一度チェックしてみてください。
鍵交換に使える鍵の種類
ここでは多種多様にある鍵の種類を紹介します。
交換する鍵を選ぶ際の参考としてご活用ください。
ピンシリンダー
子鍵の片側にのみギザギザがあるシンプルな形をした鍵。
現在では見かけることは減ってきていますが、古い住宅などでは使用されていることが多いです。
シリンダー内部の構造が他の鍵に比べてシンプルであるため、不正開錠の被害に遭いやすく、防犯性はそれほど高くありません。
ディスクシリンダー
ピンシリンダーとは異なり、子鍵の両側にギザギザがある鍵です。製造コストが安価であることから、日本に広く普及しました。
しかし、構造自体はシンプルでピッキング耐性が低かったため、窃盗被害が過去に多発しました。
現在は廃盤となっています。
ロータリーディスクシリンダー
ディスクシリンダー改良型になります。
子鍵の見た目に違いはほとんどありませんが、シリンダー内部の構造が複雑になったことでピッキング耐性が大きく向上しています。
価格が他の鍵と比べて安価ですが、防犯性もあることからコストパフォーマンスの良い鍵と言えます。
ディンプルシリンダー
大きな特徴として、この鍵にはギザギザではなく複数の「くぼみ」があります。
くぼみの大きさや配列によってパターンが異なり、その数は1,000億通りもある製品も。
合鍵作成も難しくなっており、ロータリーディスクシリンダー以上に複雑な構造のため、ピッキング耐性が高く、防犯性に優れたキーとなっています。
マグネットタンブラー
ディンプルキーと同じようにくぼみがついている鍵です。
鍵に磁石が使われており、磁石の特性を利用して解錠が出来るようになっています。
磁力が弱くなってくると解錠できなくなってしまうのが弱点。
特殊なツールで開ける方法が確立されているため、現在は廃盤となっています。
ウェーブシリンダー
波状の溝が鍵に彫られており、ディンプルキーと同様にピッキング耐性が高く、優れた防犯性を持ちます。
玄関の鍵にも使われますが、自動車やバイクの鍵として使われることが多く、その印象が強い人が多いのではないでしょうか。
電子錠・電気錠
電子錠と電気錠、名前が似ていますが電力の供給源が違います。
電子錠は電池で作動するため、工事は必要なく、比較的簡単に交換ができます。
対して電気錠は、配線から電力を得るため、業者に工事を行ってもらう必要があります。
シリンダーキーとは大きく異なり、物理的な鍵を使う必要がないため、鍵の摩耗による劣化の心配がありません。
また、鍵を持ち歩かなくてもよいので紛失する心配がないのもメリットの1つです。
円筒錠
文字通り丸い筒状の把手が特徴の錠前です。室内側、室外側に同じノブが存在し、室内側にプッシュボタンがあります。
ボタンを押すとドアノブが固定され、回らなくなります。
壊れやすく、ドアノブごともぎ取られる可能性が高いため、防犯性は低いです。そのため、主に室内や勝手口に使用されます。
インテグラル錠
円筒錠と似ていますが、こちらにはデッドボルトという機構が備わっています。
また、シリンダー機能をノブの内部に備えることができるため、円筒錠よりも防犯性に優れています。
しかし、ノブの中にシリンダーがあるため、もぎ取りの可能性を考慮する必要があります。
チューブラ錠
円筒錠やインテグラル錠と見た目が似ているチューブラ錠。
円筒錠とチューブラ錠における違いは、円筒錠はプッシュボタン、チューブラ錠はサムターンで施解錠を行うことです。
インテグラル錠とチューブラ錠では機構に違いがあります。
インテグラル錠はデットボルトやシリンダー機構があり、チューブラ錠はその名の通り、機構がチューブ状のケースに内蔵されています。
以上の特徴から、チューブラ錠は室内用として使われています。
戸先錠
引き戸錠とも言い、引き戸の引手がある側に付けられます。大きな特徴として、デッドボルトが鎌状になっています。
玄関と室内のどちらでも使用されますが、ある程度の扉の厚みが必要となるため、玄関で使用されることが多いです。
引き違い戸錠
2枚以上の扉が重なる中央部分に付けられる鍵になります。
戸先錠と同様、玄関に使われることが多いです。
サムラッチ錠
サム(thum)とは英語で「親指」という意味です。親指で操作することでドアの開閉が可能となります。
装飾が施されていることが多いため、装飾錠とも呼ばれます。
プッシュプル錠
住宅の玄関専用の錠前です。ハンドルの押し引きでドアの開閉が可能となっており、小さな子供やお年寄りでも簡単に操作することができます。
ハンドルの上下に鍵が付けられているため、防犯性にも優れています。
浴室錠
防犯ではなく、プライベートな空間を確保することを目的とした鍵です。
施解錠は内側からのみ可能で、外側からは不可能となっています。主に浴室やトイレに使用されることが多いです。
表示錠
トイレに使用されている鍵です。浴室錠と同様に防犯が目的ではないため、非常にシンプルなつくりをしています。
施解錠も内側からのみ可能となっています。
利用していることを明示するために、鍵をかけると外側の表示窓の色が変化します。
緊急時にコインなどで解錠できるように非常解錠機能が付けられているものもあります。
クレセント錠
クレセント(crescent)は英語で「三日月」の意味を表します。その名の通り形が特徴的な、窓に付いている鍵です。
施錠はできますが窓の密閉性を高めることが目的なので、窓ガラスを割って直接開錠される被害に遭いやすく、防犯性は低いと言えます。
鍵交換を行う前にやるべきこと
鍵を交換するにあたって調べること、意識すべきポイントを説明します。
鍵の型
鍵はどんなものにでも交換できるわけではなく、現在使用している鍵の型に応じてある程度決まります。
フロントプレートにメーカー名と型番が刻印されているので、鍵交換を考えている方は最初に確認しましょう。
ドアの厚さなど
鍵交換の際はメーカーや型以外にも、ドアの厚さや現在使っている鍵の位置なども必要です。
事前に把握しておくことでよりスムーズに鍵を選ぶことができるでしょう。
・ドアの厚さ
・フロントプレートの縦・横の長さ
・バックセット(ドア側面の端からシリンダーやサムターンの中心まで)の長さ
・ビスピッチ(フロントプレートのネジの間)の長さ
中でもドアの厚さには注意しましょう。シリンダーがドアに収まらず、交換に失敗する原因になります。
予算
予算も重要なポイントです。鍵は防犯性が上がるにつれて高額になっていきます。
なるべく安く済ませることも重要ですが、自分や家族、財産など、大切なものを守るためにも妥協ではなく、納得いく価格と性能のものを選びましょう。
以上のことを踏まえて調べてもよくわからなかった方や、自分で決めることに不安を感じる方は、ぜひ業者にご相談ください!
初めての鍵交換でも失敗しないオススメを紹介!
鍵の種類や選び方のポイントをご説明しましたが、実際に自分で鍵を選ぶのは不安と感じる方に向けてオススメの鍵を紹介します。
ディンプルシリンダー
シリンダーキーの中でもトップクラスの防犯性を持つディンプルキー。
オススメポイントは以下の3つになります。
・1万円~5万円程度と価格帯が広く、自身に合ったものを選べる
・ピッキング耐性が高く、防犯性に優れている
・子鍵がリバーシブル型のものが多く、差し込むときに向きを気にせず使える
どんな鍵にするか迷ったら、ディンプルキーへの交換を検討してみてください。
電子錠・電気錠
より高度な防犯性をお求めの方は電子錠・電気錠をご検討ください。
以下の2点がオススメポイントになります。
・カードキーや指紋、暗証番号などで解錠するため、子鍵を必要としない
・鍵を持ち運ぶ必要がなくなるため、紛失する心配が無い
しかし、価格は2万円程度~数十万円するものまであり、他の種類の鍵に比べて高価。
加えて、電気錠は工事が必要となるため、より高い費用がかかります。個人で購入する場合は慎重に検討しましょう。
利用人数や環境を踏まえると選びやすくなります。
例えば、オフィスの出入口に設置するが、利用者は少ない場合は電子錠でも十分と言えます。
高性能だからこそ、ご自身に適したものを選びましょう。
CP認定錠
「CP認定錠」という名称を聞いたことはあるでしょうか。これは警察庁を含む関係団体が認定した防犯性の高い鍵のことをさします。
認定を受けるにはいくつか条件があり、その1つがピッキング耐性です。
ピッキングに5分以上かかると犯人は諦めることが多いため、ピッキングに5分以上耐えられることが1つの基準になっています。
性能の比較が難しかったり、鍵を選ぶときの基準が欲しい、という方はCPマークが付いている鍵の中から選択するとよいでしょう。
自分で行う鍵の交換方法
それでは、実際の鍵交換のやり方をご説明します。
メーカーや鍵型によって手順が異なる部分があるため、個別に解説していきます。作業に向けて、以下の工具を用意しておきましょう。
・プラスドライバー(ネジ・ビスの付け外しに使用、複数のサイズがあると対応しやすい)
・マイナスドライバー(シリンダーを固定しているピンを抜く際にあると便利)
・小さなケース(外したネジやピンを入れておく)
また、作業時に閉め出されることや、閉じ込められるのを防ぐために、必ず扉を開けたままの状態で行いましょう。
デッドボルトを出したままの状態にするのが効果的です。
加えて、ネジやビス、ピンといった細かいパーツを扱うので、紛失には十分注意しましょう。
交換作業が終了したら、必ず子鍵を差して施解錠が正しく行えるか、動作チェックをします
同じ鍵の型であっても、型番のアルファベットや数字が異なるものが存在します。
各型ごとに一覧を設けているため、ご自分で交換を行う際に参照ください。
美和ロック社(MIWA)
LA型
- 太い2本のピンでシリンダー固定する型。
- 1.フロントプレートに見える上下2か所のネジを外す
※画像の鍵は13LAという同型のもので、フロントプレートのネジの本数のみ異なるがそれ以外は同じ - 2.プレートを外すと4つのピンが確認できる。4つのうち、シリンダー側の縦2本を引き抜く
- 3.シリンダーを引き抜き、新しいシリンダーをメーカーロゴが上になるように差し込む
- 4.ピン、フロントプレート、ネジの順に戻したら完了
LA型と同一の鍵に刻印されている型番
LA/13LA/AL/AL02/AL3M/ALA/DAF/DASP/DH/DV/LAG/LV/FG/FE/LAMA /LASP/PA/PASP/PG/LHMH/PGA/WLA/PPA/WLH
BH型
太い1本のピンでシリンダーを固定する型。 BH型は鍵をシリンダーに差したまま作業を行います。
BH型と同一の鍵に刻印されている型番
BH/AH/BHSP/DN/DZ/LD/LDL/FF/LDSP/SL97/SLNE/UD
- 1.フロントプレートを外す、デッドボルトは出しておく
- 2.中央のビスを緩める
- 3.シリンダーを回して外す
- 4.新しいシリンダーに取り換える(押し回しながらはめ込むイメージ)
シリンダーが少し動く程度まで締める
※新しい方にも子鍵をさしておく - 5.メーカーロゴが上に来るように調節し、ビスを閉め、プレートを戻して完了
PMK型
留め具でシリンダーを固定する型。
PMK型と同一の鍵に刻印されている型番
75PM
- 1.錠箱の四隅のネジを外す
- 2.錠箱を外す(この時シリンダー部分も一緒に外れる)
※ドアノブを外さなければ取れない型もあるため注意
外し方はRA型にて説明 - 3.シリンダーの根本にビスで留め具が固定されてるため外す
- 4.シリンダーを取り外し、新しいものに交換
- 5.ここまでと逆の手順で戻して完了
RA型
2枚の留め具でシリンダーを固定する型。
基本的な手順はPMK型と同じ。
RA型と同一の鍵に刻印されている型番
82RA/85RA
- 1.ドアレバーの根本のネジを外して、レバーを取り外す(円筒錠のノブでも同様)
- 2.錠箱に付いているネジを外し、ドアから取り外す
- 3. PMK型と同じくシリンダーの根本にあるネジを外す
- 4.留め具を外したら、溝に合わせてシリンダーを交換する
- 5.逆の手順で戻して完了
SWLSP型
2本のネジでサムターンとシリンダーを固定する型。
SWLSP型と同一の鍵に刻印されている型番
SWLSP/LSP/LZSP/FE/GAA/GAE/GAF/PESP/LE/LE-01/LE-11/LE-14/TE/TE-01/TE-02/TE-07/TE-08/TEFE/TESP
- 1.サムターン側に付いているネジを外す
- 2.シリンダーを外す
- 3.シリンダーを新しいものに交換
- 4.サムターンに再びネジを付けて完了
※ネジでシリンダーを固定している型のものは、きつく締めすぎないように注意
NDZ型
- 1.錠箱四隅のネジを外し、ドアから取り外す
- 2.シリンダーを固定しているネジが2本あるため、両方外す。
- 3.古いシリンダーを外し、メーカーロゴが上に来るように新しいものに交換する
- 4.逆の手順でネジや錠箱を戻して完了
2本のネジでシリンダーをドアに固定する型。
NDZ型と同一の鍵に刻印されている型番
NDZ/NDR/CP NDR CPNDR-AT/NDR-AT2
PG型
2本のピンでシリンダーを固定する型。プッシュプル錠に使われていることが多い。
PG型と同一の鍵に刻印されている型番
PG/PA/DAF/PGF/LAMA/PASP
- 1.室内側(サムターンがある側)のハンドルの側面4ヵ所のネジから外す
- 2.室内側ハンドルを外す
- 3.上下の台座に付いているネジ(2個ずつ)を外す
- 4.室外側(シリンダーがある側)のハンドルを外す
- 5.フロントプレートを外す
- 6.シリンダーを固定しているピンをマイナスドライバーなどに引っかけて外す
- 7.シリンダーを交換する
- 8.逆の手順で戻して完了
GOAL社
PX型
プッシュプル錠に使われるシリンダー。ハンドル内部に留め具で固定されている。
大まかな手順はPG型と同じ。
PX型と同一の鍵に刻印されている型番
PX+GK/PX+TDD/PXG+TDD/PXK+SK/PXK+TDD/GZ+TDD/
- 1.室内ハンドル側の上下サムターンに付いているネジを外す
- 2.室内・室外ハンドルを外す、片方を外すときにもう片方が落ちないように注意
- 3.室外ハンドル側の上下の固定プレートのネジを外す
- 4.固定プレートを外す
- 5.シリンダーを交換し,逆の手順で戻して完了
AD型
サムターンとシリンダーをネジ2本で固定している型。
AD型と同一の鍵に刻印されている型番
AD/GD/GK/GG/GGP/GGX/GKS/TDD/GD+GK/GD+GG
※GK・GD・GKS・GGX・GGはTX用の形状のものもあるため注意。
- 1.サムターン側のネジ2本を外す
- 2.シリンダーを外す
- 3.シリンダーを交換する
※この時、テールの向きに注意してはめ込む - 4.外してあったネジをサムターンに取り付け固定する
TX型
サムターンとシリンダーをネジ2本で固定している型。 AD型に似ているが、テールの長さが異なるため注意。
TX型と同一の鍵に刻印されている型番
TX/TTX/TTXD/TXK/TG/TD/TDD/TGP/EV/TGD/SK/HV/GG/GK/GZ/GD/GD+GK/GD+GG
※GK・GD・GKS・GGX・GGはADの形状のものもあるため注意。
- 1.サムターンについている2本のネジを外す
- 2.サムターンとシリンダーを取り外す
- 3.新しいものに交換する
- 4.戻して完了
PS型
サムターンとシリンダーが、それぞれ1本ずつピンで固定されている。
PS型のシリンダーには大カム・小カムといったバリエーションが存在し、既存のサムターンと合わない場合がある。
合わない場合はサムターンも一緒に交換する。
ここでは小カムの場合で説明しています。
PS型と同一の鍵に刻印されている型番
PS/PSS/PATENT/P1740
- 1.フロントプレートを外す
- 2.シリンダー、サムターンを固定しているピンを外す
- 3.シリンダーとサムターンを引き抜き抜く
- 4.新しいものに交換し、逆の手順で戻して完了
LX型
2本のピンと、サムターン内部に付いている2本のネジで固定されている型。
LX型と同一の鍵に刻印されている型番
LX/SX/SXBL/SXE/SXMN/AS/ASA/ASC/ASLX/ALX/ALG/ASMN/CMR/CMT/CMM/EMG2/EMH/EX/EXM/EXS/EZ3G/EZS/EZSMN/EL/HD/HDFU/HDH/HDMN/HDT/HDNT/HL/HLT/HLTP/HLV/HNS/HNT/LD/LDB/LDBL/LG/LGA/LGB/LGBL/LGMN/LGT/LHB/LHL/LHT/LMS/LXD/GGX/AS,LX+HD/AS,LX+GGP
- 1.フロントプレートを外す
- 2.シリンダーを固定しているピンを抜く
- 3.サムターン上部に付いているビスを外す
- 4.サムターンの内側にあるビスも外す
- 5.シリンダーを取り外し、交換する
- 6.逆の手順で戻して完了
鍵交換の際に注意すべきポイント
鍵交換の失敗やトラブルを防ぐために、確認するべき事項があるためご説明します。
交換作業の可否
一軒家や戸建てでは、そのほとんどが自分の持家であるため交換作業は自己判断で行っても問題ありません。
しかし、賃貸住宅は管理会社や家主・大家の所有物であるため、鍵の交換を希望する場合は必ず許可を得る必要があります。
無断で行った場合、発覚すればトラブルの原因となってしまうため、忘れず許可を取るようにしましょう。
自分で行える難度なのか
業者に鍵交換を依頼すると、部品代に加えて技術料・出張料がかかります。
費用を抑えるのならば自分で作業をするのが手っ取り早いと感じますが、鍵交換は決して簡単なわけではありません。
自分で行う鍵交換の手順について紹介しましたが、初心者とDIYなどで慣れている人とでは、かかる時間や手際などに大きく差が出てしまいます。
また、慣れてないからこそ、失敗してドアやシリンダーを壊してしまう可能性も。
結果として費用が高くることを防ぐためにも、不安を感じたら作業するのは控えましょう。
シリンダーが適したものとなっているか
交換したい箇所に適したシリンダーを選ぶことは、自分で鍵交換を行う場合に、最も気を付けなければならないことです。
適していないもの購入してしまっても返品ができません。なぜなら、一度購入された鍵は合鍵を作られてしまっている可能性がある、と販売業者は考えるからです。
合わないものを購入してしまうと余計な出費につながるため、鍵の型番やドアの厚さなどをよく確認しましょう。
鍵交換は鍵屋にお任せください
鍵の交換は本来、専門的な知識や技術が必要となることです。インターネットや動画サイトを参考に自分で行うのは、やはり大変な部分があります。
加えて、時間もかかる上に失敗するリスクも高いです。経験豊富なプロである鍵屋ならば、素早くかつ丁寧に作業を行えます。
自分で交換作業を行うことに少しでも不安を感じたら、ぜひ鍵屋をご活用ください。